このブログを検索

9/02/2013

研究命題:「イノベーションを促す仕組みのデザインと運用」(1-2.)

1-2. なぜ「イノベーション」なのか?
研究対象に「イノベーション」を選んだ理由を2つ記します。

1) 純粋に興味がある
まずはじめに、単純に新しいものを生み出していくプロセスが楽しいから、ということが挙げられます。

誰でもそうなのかもしれませんが、決まったフォーマットやルーティンをこなすよりも、改善できるポイントがないかを考えたり、未来を予想しながらそれに合うようなものを考えることが好きです。より具体的にすると、そういったソリューションを考え付いた瞬間のワクワク感や、それがうまくワークした時の達成感に無上の喜びを感じます。

しかし、実際にはそれをうまく誘導することはなかなか難しく、そういった自分にもどかしさを感じていましたし、必要性が認識されながらも、多くの組織では具体的な取り組みは勘に頼って実施されていたり、或は日々のオペレーションに埋もれたり、変化することに対する抵抗感が有ったりする為に有効な取り組みがされなかったりというケースが多いと思っています。今後自分が社会の中で仕事をしていく際に、それをうまく導くことができるような方法を知りたい、また、そこに携わるからにはそれがうまく機能する理由もちゃんと理解したい、という思いがあります。


2) この先もっと必要になる
上記に若干重なる部分がありますが、イノベーションを起こすことはこの先様々な分野でもっと必要になると思われ、それに有効に対応できる知識と経験の基盤を持ちたいと思っています。

製造業における新製品や新規事業の開発、起業を想定した事業・サービスの構築は言うに及ばず、組織内のオペレーション改善や国、自治体の政策の企画や運用、地域活性化や支援活動等の市民活動、個々人のキャリアプラン等に至るまで、今までになくてサプライジングなソリューションが必要になる分野は広がっているように思われます。これは、社会の複雑度が増して様々な要因が相互に影響し合い、常に変化の度合い、スピードが大きくなっている為だというのが私の見方です。

上記の前提として、全ての社会の構成要素は周囲の環境を形成する他の構成要素と相互に影響し合って常に変化をしているという認識があります。環境の構成要素が少なければ、自らの在り方に影響を及ぼす環境の変化要因は少ないですが、これが増えるにつれて環境変化の頻度と速度は当然高くなります。この為、生存=環境への適応の為に自ら変化を起こす必要性は増し、これがイノベーションの必要性が高くなる理由だと考えています。

既存のやり方を踏襲するだけではすぐに陳腐化する為、常に先を見据えながら新しい取り組みによって自ら変化を仕掛けなければ、追いすがる事に汲々とするだけで精一杯で、やがては適応しきれずに社会から必要とされなくなり、退場を余儀なくされます。社会のネットワーク化→複雑化の流れがほぼ不可避である以上、社会に変化をもたらすような新しくてサプライジングなソリューションが必要となる場面は更に増えるはずです。


0 件のコメント:

コメントを投稿